
京都府宇治田原町 · 南山城台地 · 約180〜240m
大久保碾茶工房
石臼の音で挽き上げる「宇治の緑」
土壌とテロワール
花崗岩風化の砂質壌土が混じる赤土系。排水は良好で、春の根活動が早い。窒素肥料の施用タイミングを厳密に管理し、覆下前の徒長を抑えてテアニン蓄積のピークを狙う。
碾茶・挽きの芯
蒸しは「芯まで通すが葉色を殺さない」温度帯に固定。冷却後、熱風乾燥と遠赤外の二段で葉の含水率を均一化してから貯蔵。碾茶は自社石臼のみで、外注に出すロットと香気の違いを毎年比較している。
目利きの視点
同じさみどりでも、大久保さんの碾茶は「香りの立ち上がりが静かで、口に含んだあとに一気に広がる」タイプ。石臼の回転を上げすぎず、粒子に角が残る設定に見えるが、薄茶ではその微細な角が泡の持続と一体になる。目利きとしては、濃茶で試すと粘度と旨味のバランスが如実に出る。

