松壽園SHOJUENMatcha Journal

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覆下栽培の光環境、蒸しの通熱、石臼の粒度、茶室の作法——抹茶(碾茶)の文化と科学は、現場と文献にまたがる層を持っています。宇治・九州の産地を取材しながら、目利きの視点で記録します。

黒い天目茶碗の抹茶粉に、鉄瓶から湯を注ぐ瞬間と立ちのぼる湯気
石臼の溝からあふれる、挽きたての鮮やかな抹茶の微粉
漆塗りの棗にかけた竹の茶杓に山盛りの抹茶粉
全 7 件
佐賀の焼き物と、武雄の窯元 — 抹茶椀を巡る取材ノート
取材ノート8 · 2026-06-24
佐賀・武雄の窯元を訪ねた取材ノート。焼き物を暮らしの彩りとするご主人の言葉と、「2020年」「2021年」と名付けられた器のエピソードを、写真とともに残す。
嬉野で聞いた、釜炒り抹茶の話 — 四十三年の目と、三十年ぶりの出来
取材ノート6 · 2026-06-20
蒸し製法が主流のいま、嬉野で釜炒り抹茶をつくるのはわずか三件。四十三年以上、水分と火力のバランスを見続けてきた茶師を訪ね、今年「三十年で一番」と聞いた出来と、毎日使える抹茶としての可能性を記録した取材ノート。
産地と栽培14 · 2026-04-01
黒い遮光幕の重ね枚数、南側の開口、露地との境界で変わる光量子束密度。一斉に覆うのではなく、段階的に青味を抜く現場の判断基準を、圃場ログとともに整理する。
品種と製茶11 · 2026-03-22
愛知の平坦な茶畑で育つごこうは、覆下後の蒸し工程で葉の芯まで均一に通熱したとき、独特の花芯のような香気を帯びる。アミノ酸プロファイルと揮発成分の対応を、試飲とヘッドスペース分析の観点から読み解く。
碾茶と科学10 · 2026-03-15
高速回転ほど微粉率は上がるが、過剰な摩擦熱は香気を飛ばす。現場で使われる花崗岩臼の溝の深さと、茶師が耳で聴く「臼の唸り」の意味を、粒子径分布の観点から考察する。
茶道と抽出9 · 2026-03-08
濃茶は粘度と固形分濃度が高く、茶筅の動きは「解す」に近い。一方、薄茶では細かな泡立ちが旨味の触感と一体になる。茶筅の穗数・硬さと、湯の硬度の相互作用を、茶室での実測メモから。
文化と作法8 · 2026-02-28
古帛紗とガラスの茶碗を同じ一席に並べることの是非ではなく、客人の緊張を解くための視覚的な手掛かりとして、器の肌合いと抹茶の濃緑のコントラストをどう設計するか——現代の茶懐石の現場から。